大人もフッ素で歯を守る
フッ素配合の歯みがき粉を使う人は年々増加しています。
でも「フッ素ってどうしていいの?」「大人にも効果があるの?」「フッ素って危険じゃないの?」などなど
詳しくご存じの方は少ないかもしれませんね。
毎日使う歯みがき粉のフッ素効果についてお話しします。
フッ素ってどうしていいの?
フッ素には3つの特徴的な働きがあります。
・むし歯菌の出す酸によって溶け出した歯を修復する
・歯の表面にあるエナメル質を強化する
・むし歯菌の働きを弱めて酸を出しにくくさせる
このようなことから、歯みがき粉や洗口剤に配合され、虫歯予防に活躍しています。
大人にも効果があるの?
もちろん効果があります。
フッ素は歯みがきの時だけでなく、歯みがき後もお口の中に残り少しずつ歯に作用します。
お口の中に長くフッ素がとどまるよう、効果的な使い方を工夫しましょう。
大人も子供も同じです。
・じっくり時間をかけて(3分)歯をみがく
・歯みがきが終わったら歯みがき剤を吐き出して、少量の水(大さじ1杯くらい)で1回だけ口をゆすぐ
・歯みがき後2時間は食事をしない
この「少量の水で1回だけゆすぐ」というのがネックです。
水の少なさ(大さじ1=15ml)に驚かれた方もいらっしゃるでしょう。
むし歯の少ない国として有名なスウェーデンでは、歯みがき後に口をゆすがないそうです!
フッ素って危険じゃないの?
虫歯予防に使うフッ素は「フッ化物」と言い、フライパンなどのコーティングに使うフッ素とは別のものです。
日本と違い海外では、水道水にフッ素が添加されている場合がありますが、これも大量に摂取しない限り
中毒になるようなことはありません。
日本で市販されている歯みがき剤は、最も高濃度のもので1450ppmの商品です。
日本では1500ppmを超える歯みがき剤は認可されていないので、ドラッグストアなどで購入する際の目安にして下さい。
1450ppmのものは6歳未満のお子さんへの使用は控えるよう注意書きがあります。
目安としては
・歯の生えたて~5歳 500ppm
・6歳~14歳 1000ppm
・15歳以上 1000~1450ppm
各メーカーは年齢に合わせた歯みがき剤を発売していますので、従って選べば安心です。